宅配業者のお兄さんは前腕の血管が誰より浮き出ているので――フェチがバレたらなぜか激愛で囲い込まれました
私はただ、彼の前腕を稲妻のように浮き出て走る、芸術的でかつ猛々しい静脈を拝みたいだけだった。
なのに今、どうして私はその国宝級の腕に、がっちりと抱きしめられているのだろう。
「どう? 俺の前腕」
彼は私の手をいざない、自分の腕を触らせる。
硬くなった腕橈骨筋、尺側手根屈筋、円回内筋の複合的な隆起に、静脈の青筋がくっきりと浮かんでいるのがわかった。
しかもそれは、ぴくぴくと細かく動いている。これは筋肉の痙攣か、それとも動脈の拍動か――。
「あ、あの、えっと……」
頭が真っ白になり、それ以上はなにも考えられなくなる。
口ごもっていると、彼のくすりと笑う吐息が優しく耳にかかった。
「意識してくれていると思って、いいのかな」
その言葉にも、くらくらしてしまう。
どうしてこんなことになったのだろう。時は、二週間前に遡る――。
なのに今、どうして私はその国宝級の腕に、がっちりと抱きしめられているのだろう。
「どう? 俺の前腕」
彼は私の手をいざない、自分の腕を触らせる。
硬くなった腕橈骨筋、尺側手根屈筋、円回内筋の複合的な隆起に、静脈の青筋がくっきりと浮かんでいるのがわかった。
しかもそれは、ぴくぴくと細かく動いている。これは筋肉の痙攣か、それとも動脈の拍動か――。
「あ、あの、えっと……」
頭が真っ白になり、それ以上はなにも考えられなくなる。
口ごもっていると、彼のくすりと笑う吐息が優しく耳にかかった。
「意識してくれていると思って、いいのかな」
その言葉にも、くらくらしてしまう。
どうしてこんなことになったのだろう。時は、二週間前に遡る――。
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