愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
「帰るのか?」
「明日、バイトだし、蓮も仕事でしょ」
「薄情女め。今度、いつ会える?」
「学校も始まるし、そろそろ卒業制作に取り掛からないとだし、空いた時間はバイトだし…」
「はぁっ?嘘だろ」
「うちの学校、金つんで、単位取れてれば卒業できるんだぞ」
「私、書画コースを専攻してるから作品は提出しないといけないの」
「すぐ終わるだろ⁈」
「そんな訳にいかないわよ」
卒業制作展があるので、思うほど簡単じゃないのだ。
「会う時間ぐらい作れるだろ」
題材、作品のサイズ、表装などを決めるまで集中したいとは言えず、黙ってしまった。
「はぁー、わかった。しばらく会わない。降りろ」
怒った蓮は、キスもなくさっさと帰って行ってしまった。
2人の時間を作ろうとしなかった私も悪かったと反省して、すぐにメールは送ったのだが、既読だけついて、あの日から10日ほど過ぎても蓮からの連絡はこないまま、大学が始まった。
午前の授業を終えて、大学前のカフェに麗華とランチに向かう。
「これ、バイト先の慰安旅行のお土産」
「ありがとう…浮かない表情だけど、どうしたの?」
メールでも連絡していたが、まずは、蓮の彼女になった事を報告。