愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

遊んでいた女が妊娠し、中絶させる前に向こうの親にバレて、一悶着あり、その女と結婚することになったと。

「例の彼女は、知ってるのか?」

「あぁ、菜穂な。聞いてくれよ。あいつも今日が誕生日で友達とここで祝ってたらしい。偶然、菜穂にその話を聞かれてしまってさ、怒らせたけど、あいつは、俺に惚れてるから、抱いてなだめれば、愛人でもいいからって言いそうだ」

ゲラゲラと笑う遼に、心底反吐が出る。

お前に、菜穂はやらない。菜穂に近寄らせない。

「そんな安い女じゃないだろ」

大切にして愛すべき女だ。

「んっ⁈そこそこの美人で金はかからない、面倒なことは言わない、料理もうまい、掃除もするし、溜まった時に抱けるお買い得な女だな」

菜穂を侮辱する男。
女の心を弄ぶクズに、相応しいプレゼントをやろう。

「遼、来月お前の誕生日だろ。誕生日プレゼントだ」

骨折している鼻めがけ、殴ってやる。

声も出ない痛みにうずくまる遼。

その遼の髪を掴み、話を続けた。

「菜穂は、俺の女だ」

「はっ?」

「近々、そうなる。だからな…お前みたいなクズとの友達ごっこは、今日でおしまいだ。明日、小鳥遊の家が所有する不動産業全て、西園寺グループの傘下になる」
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