愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
どうやら、先程はグループメッセージのやり取りだったようで、男ばかりの飲み会に、華がほしいということで麗華も誘ってきてほしいと言われる。
遼の付き合いもあるので、仕方なく麗華にメッセージで相談すると、私と一緒ならということだったと伝える。
遼は、「ありがとう」と言い、珍しく表情が緩んでいた。
当日、麗華と一緒に飲み会の会場である会員制のクラブへ。
中に案内されると、私達の他にも数人の女子がいて、遼は、相変わらず仲間達の輪の中心にいて、近寄ることも難しそうだった。
向こう側で女性達と楽しんでいた男が、私達に絡んできて心ない言葉を吐く。
麗華と私は顔を顰める。そして、遼に助けを求めて見つめたが、こちらを見ているだけだった。
その時、度が超えた男の腕を捻り、痛がる男の肩を外した。
『飲み過ぎだ。出ていけ』
蓮の容赦のない様子に、恐怖を感じた。
そしてその足で、なぜか隣に座ってくる。
小言で麗華に『怖い思いさせてごめん。兄貴に余計なこと言うなよ』と片目をつぶり、お願いする仕草は馴れ馴れしく、反省などしているとは思えない。
麗華は苦笑ししつつ、『貸しだからね』と、受け流したのだ。