愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
「今度、俺のお願い聞くなら帰ってやってもいい」
浴衣の襟をなぞり、何を指し示すのかと教えてやってるのに、隣の部屋が気になりすぎて気づいていないようだ。
「わかった」
約束を取り付けた俺は、浴衣を着た菜穂を美味しく味わう為に、この浴衣を買い取る事した。
翌日の昼過ぎには解散して、それぞれに帰宅していく。
俺は菜穂を捕まえて、とりあえず彼女の家まで車を走らせた。
「帰るのか?」
「明日、バイトだし、蓮も仕事でしょ」
「薄情女め。今度、いつ会える?」
「学校も始まるし、そろそろ卒業制作に取り掛からないとだし、空いた時間はバイトだし…」
「はぁっ?嘘だろ」
「うちの学校、金つんで、単位取れてれば卒業できるんだぞ」
「私、書画コースを専攻してるから作品は提出しないといけないの」
「すぐ終わるだろ⁈」
「そんな訳にいかないわよ」
はぁー、イライラする。
やっと取れた休みも、今日までだというのに。
心が通じた今、ギリギリまで一緒にいたいと
思うのは俺だけのようだ。
「会う時間ぐらい作れるだろ」
今日は無理だとしても、せめて、2人の時間があえば、学校終わりやバイト終わりの短い間くらい会えるだろう。