愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

だが、菜穂が黙ってしまったことで、無理なのだと悟ってしまった。

「はぁー、わかった。しばらく会わない。降りろ」

理解してあげたい…
だが、昨日の今日だ。
あんまりではないか⁈

やり場のない鬱憤が募り、彼女に冷たくしてしまった。

車を降りる際にチラッと見た彼女の表情が、悲しげだったが、この時の俺は、思うようにいかない苛立ちで、彼女を気遣うことをしなかった。

すぐに菜穂から謝罪のメールがきたのだ。

・恋人になれて嬉しかったこと
・なかなか2人の時間が待てないのに、自分の 都合のせいで、今は一緒にいる時間があまり作れないことへの謝罪
・卒業制作は、自分にとって大事なこと
・一緒の時間を過ごしたい。だけど、せめて作品の構想がかたまるまでは、見守っていてほしいこと。
俺への気遣いの言葉も最後にあり、菜穂の優しさが心に沁みていた。

最後に
Imiss yon XO XO
あなたが恋しい ハグとキスを送るね

俺の真似をして、菜穂なりの愛を伝えてきたようだ。

自分の心の狭さを思い知るばかりで、そのまま画面を閉じたのだが、まさか、そのことで、あんな展開になるなんて思わずに、俺は、ある行動を前倒しすることにした。
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