愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
『男ばかりで心配なんだよ。愛されてるね』
『えへへ…菜穂はどうする?置いてくの心配だよ。一緒に帰えろうよ』
『うーん』
悩みながら遼の方を見ると、こちらをジッと見ていたので、小さく手を振った。
すると遼は仲間から離れ、こちらに移動してきた。
私の隣に座るだろうとバックを膝の上に置いたが、彼は、麗華の横へ。
『西園寺さん、電話誰から?まさか、もう帰らないよね?まだ、始まったばかりだよ。君と話もしてないのに帰らないでよ』
お酒が入っているせいか、饒舌な遼に驚かされる。
困惑する麗華が、こちらをチラッと見ていることに気がついて、大丈夫と微笑む。
『…彼が迎えに来てるから帰ります』
一息ついた麗華は、遼に向かって冷たく言葉を発した。
『えっ、彼氏いるんだ。誰?俺の知ってるやつ?西園寺さんに釣り合う男なんて、他にいたかな?』
他とは?
自分以外いないと言う物言いに、心がザワザワしてくる。
『誰だろうと、関係ないと思います。気分が悪いので、もう、誘わないでください』
お嬢様らしくお淑やかなイメージの麗華から拒絶された遼は、口を開けて驚いている。
麗華は、『帰ろう』と私の手を掴み、引っ張って会場の外へ。