愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

彼女を抱き寄せて、おでこに軽くキスを送る。

「おやすみ」

翌朝、朝早く目が覚めた俺はシャワーを浴びてから、まだ起きない菜穂の為に、朝食を準備しだす。

近くの美味しいと噂のパン屋で、人気No.1クロワッサンを購入し、ウインナーと目玉焼き、トマトと卵のスープを作った。

家にいれば、母親かお手伝いさんが作ってくれた朝食。手の込んだ物は作れないが、これからは、出来る限り彼女の為に、俺が用意していくつもりだ。

準備もでき、エプロンを脱いでから菜穂を起こしにいく。

ベッドに腰掛けて、優しく揺らす。

「菜穂、朝だけど起きれるか?」

「…うーん、あ‥さ?」

「朝だ。目が覚めたか?」

「蓮、…おはよう」

体を起こし、ふにゃりとした表情で抱きついてくる菜穂。

可愛い…彼女の乱れた髪を指で直してやる。

「おはよう…起きれそうか?」

なんのことか理解できない様子の菜穂が、急に真っ赤になって、かけていたタオルケットを頭から被るから、その上から、頭を撫でてやった。

「お腹空いてるだろ?運んでやろうか?」

しばらく考えた様子の菜穂は、タオルケットの中から、「お願いします」と言う。

タオルケットごと菜穂を横抱きし、ダイニングへ。

「えっ、違うよ」
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