愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

お互い忙しく、休みもなかなか合わない。

同棲しているからこそ、お互い一緒にいる時間を持てていると言っていい。

一緒に食事して、一緒に寝て、触れ合って、遼の時には得られなかった幸せな日々を蓮は与えてくれるから、心穏やかに過ごせている。

夏になり、去年より早い慰安旅行が一泊2日で
有名な温泉地に決まった。

昨年同様、私は桃花さんと参加。

今年も、蓮の参加に女性陣が歓喜するのだが、蓮の右手薬指の指輪に、視線が集まる。

「副社長の指輪、もしかして相澤さんのリングと同じ?」

某ブランドの物なので、目につくようだ。

噂話をする女性スタッフに、蓮は、堂々と言ってしまう。

「相澤 菜穂さんは、僕の婚約者です。申し訳ありませんが、2人の時間がなかなか合わないので、こうして参加させて頂きました。少しのいちゃつきは大目に見てください」

なんて言ってしまうから、おかげで、気を使われる始末だ。

桃花さんに至っては、「副社長と同じ部屋にする?」なんて気を使われるが、丁重にお断りした。

同じ部屋だと皆にバレたら、どう思われるか⁈
余計な憶測を招く予感しかしないからだ。

蓮は、周りを気にする気はないようで、べったりとくっついて側にいる。
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