愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

2人の世界から戻ってきた麗華は、恥ずかしそうに振り返り、私を彼に紹介してくれる。

『友達の相澤 菜穂ちゃんです。彼氏の桐谷 樹さんです』

まだ、照れを隠せない麗華は、しどろもどろで、可愛らしいと思えた。そして、彼氏である樹さんも同じように思ったようで、頬を緩めていた。

『麗華と仲良くしてくれてありがとう。これからも長い付き合いになればいいな』

麗華の肩を抱き、よそ行きの笑顔をつくられる。

言葉とは裏腹で警戒しているようだ。
兄弟で警戒心が強い。

確かに、今日は、麗華は口に出さなかったが、私の為に参加を承諾してくれたようなものだ。

『はい、麗華とはずっと仲良くしていきたいと思っています』

『そう願うよ』

大学が夏休みに入ると、毎年、ほとんどの学生達は、バカンスを満喫する。

就職活動とは無縁の彼らは、兎に角、時間を持て余している。

遼もその1人で、突然、友人達と長い旅行へ出かけていった。

私はということ、遼の誕生日もあり、一緒に過ごすプランを計画していたが、それが無駄になり、気落ちして過ごしていた。

だけど、麗華と連絡を取り合い、ランチをしたり、ショッピングをしたりと割と充実した日々を過ごす。
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