愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
芸術を愛する麗華は、美術館巡りが大好きらしく、ある日、麗華の好きなアーティストの展示が開催されていると知り、街から離れた美術館へ足を伸ばした。
そこへ、麗華の彼氏から仕事で近くにいると連絡があり、食事をすることになる。
最初は断ったのだが、麗華に懇願されて断れなかった。
待ち合わせ場所のホテルのレストランに着くと、ニヤリと笑う蓮もいた。仕方なく、そう、仕方なく一緒に食事することになる。
そして、目の前の2人がいちゃつく様を見せられて、後悔しだす。
食事の途中なので、仕方なく無言で片付けていると、こちらを見ている蓮がいた。
『なんですか?』
『…この状況で、俺を残して帰ろうとするなよ』
前の2人を指刺していた。蓮も、目の前でのいちゃつきを耐えているようだ。
仕方なく共通の話題を探り、出た言葉がこれだった。
『遼達と行かなかったんですね⁈』
『まぁな、気ままな学生に見えるだろうが、これでも一応、俺は働いてるんだぞ』
胸ポケットから名刺と万年筆を出して、何やら数字を書いてから見せられた。
株式会社【KZ】、名前の上に副社長と書かれていることを見つけ、驚きで声を失う。
『俺のプライベートの番号、特別だから無くすなよ』