愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

私より友人を優先する遼。付き合い出してから度々あったことだが、最近では頻繁で、彼が気が向いたら会い、ただ体を求められることに不満が溜まっていた。

そんな時は、麗華に愚痴を聞いてもらうのだが、心配そうにされる。

あえて、言葉にしないけど、言おうとすることは薄々わかっているのだ。

だけど、認めたくない自分がいて、遼に執着している。

季節はあっという間に冬に入り、新年を迎える。家族と過ごしていた夜、遼から電話がかかってきた。

『俺』

遼からのはずなのに、彼とは違う聞き覚えのある声。俺だけでは誰かと確定できずにいる。

『おい、聞こえてるか?』

この俺様な口調は、彼しかいない。

『…桐谷さん、なんですか?』

『遼がカードで負け続けて潰れた。俺じゃ手に負えないんだ。迎えに来てくれよ』

どうして私がと憤慨しながらも、遼の為に向かったのだ。

彼らのいうゲームは、タチが悪い。金持ちの道楽で、何かを賭けて遊ぶのだ。

最近、何か大きな物を賭け、失い続けている遼。

誕生日プレゼントにあげた腕時計も賭けの対象にするほど欲しい物があるようで、彼とそのことで一方的にケンカをしてしまった。

もらった物をどうしようと俺の勝手だろうと言われ悲しい思いをしたばかりだ。
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