愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
『麗華からきいた』
『そうなんだ』
『なぁ、もう一度…いや、なんでもない』
その後は、蓮は無言のまま、家までいくことになる。
運転手さんにお礼を言い、車を降りる。
蓮も、降りてくるが、何か言うわけでもない。
お互いに言葉を探している雰囲気が漂っていた。
『また、ご飯に付き合ってくれ』
『うん、今度は、私がだすね』
『そんなことさせるかよ。また、連絡する』
頭を撫でられ、『うん』と頷いた。
前は蓮に頭を撫でられることが嫌だったのに、今は、もっと撫でてほしいと思う。
撫でていた手を離す際、何かを躊躇う蓮は、ぎゅっと拳を作りポケットに手を入れた。
『そのネックレス、つけてるんだな』
『あっ、うん。お気に入りなの』
『そうか…おやすみ』
『おやすみなさい』
頬を緩め、車の中に戻っていく背を引き止めたくなるが、彼氏のいる私が蓮を引き止める理由が見つからない。
ただ、見送るだけで、名残惜しさだけが残っていた。
蓮からのお土産を大事に胸に抱きしめて、家に戻っていく。
部屋に入り、お土産を開けてニタつくのは、気に入ったからだけではない。
蓮の気持ちが嬉しいのだ。
私好みの匂いのアロマキャンドルを嗅いで、お気に入り達の仲間に入れる。