愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

グラスもきっと、勿体無くて使えないだろうと飾ることにした。

これがペアグラスならと、ふと思った時、蓮の顔が浮かんでいた。

4年生に進級すると、うちの大学のほとんどの男子学生は、身内関連の企業に就職も決まっていて、単位を取っていれば卒業するまでの持て余す時間を、御曹司様達は旅行などに時間を費やすようだ。遼もそのうちの1人で、お金に不自由していない彼は、友人達と優雅な船旅を計画しているようで、夏になると、しばらく留守にすると人伝に聞いた。

その情報源は、もちろん蓮からなのだが…

遼からそんな話も聞いていない私は、彼女なのだろうか?彼と会っても家政婦のような扱いで、事が終われば帰らされる。だからか彼に触れられることを拒んでしまっている。すると不機嫌になり、ただでさえ口数が少ないのに一言も話さなくなるのだ。

そのせいで、ここ数ヶ月は彼との関係を悩み続けている。

女子学生達は、就職する子は少なく、ほとんどは、好きなセミナーや教室へ通い、友人とお茶をしたり、ショッピングをしたり、パーティーに参加したり、たまに旅行に行ったりと自由時間を楽しむようだが、私は、そんな生活に興味はなかった。
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