愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

麗華は、春休みの間に急展開があり、樹さんとの仲を認められて婚約が決まった。
彼氏の樹さんの根回しと頑張りのおかげで卒業後に結婚するようだ。それに向けていろいろと忙しくなるようだが、今日は私との時間を作ってくれた。

私も自分のことのよう喜んだ。こうして、直接会って報告されるのは、大切な友達と思っているからだと麗華は微笑む。

「菜穂は、お家の家業を手伝うんだよね?」

「うーん。そう言われてるけど、できれば、今はインテリア関係に就職したいんだよね。でも、今からなんて無理だよなって思ってて、どこかのインテリア関係でバイトでもしようかな」

蓮の影響を受けてしまった私は、家具に興味が湧いていた。

物を作ったり、デザインとかは無理だが、販売員なら、できそうではないかと、安易に考えている。

「それなら、絶対、【KZ】だよ」

「確か、桐谷さんの会社だよね」

「そう。樹さんが社長になってから、若い人達の雇用に力を入れているから、採用してくれると思うよ」

「そうかな?もう採用枠ない気がする」

「蓮に相談してみたら?」

「えっ、蓮?」

「連絡先知ってるんでしょ」

「えっ、なんで知ってるの?」

「あっ…ほら、夏に4人で食事した時に名刺をもらってたじゃない」
< 32 / 73 >

この作品をシェア

pagetop