愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
俺が忙しくしている間に、麗華は彼女と楽しんでいる話を又聞きするだけ。
なぜか、わざと聞かせらている気がする。
麗華を溺愛する男の口から聞かせられ、俺の反応を伺いつつ、口元を吊り上げて鬼のように仕事をふってくる男にウンザリしていたある日、『頑張った褒美だ』と、郊外まで運転手をさせられて来たホテル。
道中、麗華に連絡していたあたり、合流するだろうと、もしかして彼女もいるのではと…期待でウキウキしている俺がいた。
やはり、麗華と彼女は一緒だった。
喜びで胸が躍っているとはいうのに、久しぶりに会う彼女の嫌そうな表情に、内心はめちゃくちゃ傷ついていたが、平静を装って笑う。
前ではカップルがいちゃついて、食欲も湧かない。隣に視線を向けると無言で皿の上を片付けいく彼女がいて、こっち向けと念じながら、頬杖をついてジッと見ていた。
『なんですか?』
さすがに、気がついた彼女は俺の視線に苛立っていたようだ。
『…この状況で、俺を残して帰ろうとするなよ』
前の2人を指刺していた。
今にも帰りそうな彼女を引き止める口実でしかなかった。
無言になり、前方を見た彼女は諦めたように小さく息を吐いた後、共通の話題は遼のことしか無いというように話し出した。
『遼達と行かなかったんですね⁈』