愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
そして、彼女を大事にしない遼を徹底的に懲らしめてやる。
そう決意し、車を走らせていく。
旅行から帰ってきた遼とその友人達は、飽きもせずに、また集まって騒いでいる。
遼をこれから嵌める為に餌をまきにきた俺は、チャンスを伺っていた。
酒に酔い、饒舌になる遼。
こいつは、普段から話し数が多くない。口下手だと思われがちだが、ただ、余計な事を話すのを避けている為だと俺は思っている。
だから、酔いがまわると口が軽くなる。
どうやら、旅行先で、彼女以外の女に手を出した話をしているようだ。
あの写メの中にいた誰かだろう。
聞こえてくる話は、クズすぎて吐き気がする。
こんな奴らと表面上でも友人としていなければならないなんて…
『転校生ちゃん、もういらないのか?』
『あー、菜穂⁈土産はチョコで喜んでたからな。安くすんで、まぁ、たまに抱いてご機嫌取れば、家の中のことしてくれる。マグロ女は、家政婦に降格だな』
『お前、サイテーだなぁ』
あははと笑う奴らに、怒りのボルテージが上がって、今にも遼を殴りたくなる拳を押さえていく。
『帰って来て久しぶりに抱いたんだけど、可愛くなければ、側に置く価値ないな』
こんな奴が、彼女の心を独占しているなんて。
こんな奴に彼女が抱かれてるなんて。