愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
だが、遼だけは唾を飲み込み、あやしいとさぐりを入れてきた。
『譲ってもらったばかりだろ。賭けていいのか?』
『あぁ、負けないからな』
一度も負けたことがないと、煽ってやる。
俺に惨敗中の遼は、俺の鼻をへし折りたいはず。
『俺に勝ったら、ただで手に入れられるぞ』
思案顔で悩む理由は同等の賭ける物がないのだろう。
『俺も含めて、そんな大きな物に賭ける物を持っている奴なんて、ここにいない。6000万だぞ。一体何がほしいんだ?』
『ほしいものか?そうだなぁ、お前が家政婦って言う女』
しばらくの沈黙の後、皆が大笑いしだす。
『冗談も大概にしろよ。6000万の車だぞ。賭けの対象にならないだろ』
お前には、そうなんだろ。そんなんだから彼女を大切にできないクズなんだ。
だが、俺にはそれ以上の価値が彼女にはあるんだ。
ふふふと笑うと勝手に解釈した遼。
『揶揄うなよ。本当はなんなんだ?』
『俺は刺激がほしいんだ。俺の卒業まで何を賭けてもいい、俺に勝てば一勝負1000万の価値をつけてやる。6回勝てば、車は、そいつのものだ。どうだ、のるか?』
『のった』
『今日は、その腕時計で勝負してやるよ』
『これは…』