愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
なぜという表情の彼女から、スマホを取り上げ顔認証してロックを解除。自分のスマホも出し
QRコードでスキャン。ついでに電話番号もと思った矢先。
『ちょっと、なにするつもり』
取り上げようとしてくるから、手を上げれば、届かないのにジャンプして取り返そうと奮闘していて可愛いが、その間に、彼女の電話番号を入手した。
『返してよ』
『あはは、ジャンプしてるつもりか?ほら、取り返してみろよ』
揶揄いすぎた俺の足の脛に蹴りを入れてきた。
このじゃじゃ馬と唸り、蹴られた脛をさすっている隙をついてきたが、渡すものかと握り離さなかった。
『離しなさいよ。何したいのよ』
力ずくで取り返そうとするが、勢いで背後に倒れていく彼女の背中を支え、頭を打つことは防げた。
『危なかったな』
今にも触れたくなるような唇が、そこにある。
このままキスして、押し倒してしまいたい。
『どいてよ』
彼女の冷ややか声に、現実を思い知る。
『助けてやったのに』
『はい、助けてくれてありがとう。これでいい?』
『可愛くない』
言い方は可愛くないが、憎めないのは惚れた弱みだからだろうか?苦笑し憎らしい彼女の鼻先を摘まんだ。
『ほら、返すよ』
もう、用済みのスマホを返して、彼女の頭を撫でた。