愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく
すぐに会いたいのに、麗華が…そう、麗華の奴が、マテをかけてきた。
いわゆる、焦らし作戦だそうだ。
そうこうしているうちに、夏に出店する店の計画が進み、連絡は送れても忙しく会える暇が作れなかった。
等々、我慢できず
(疲れた 鬼畜な兄貴に殺されそうだ)
(会いたい)
しばらくして
(お土産をまだもらってないから、死なないで)
(薄情女)
(お土産いつくれるの?)
俺は会いたいのに、土産待ちだなんてと苦笑する。
それでもいい。会いたいのだから仕方ない。
(時間作ってから、連絡する)
(わかった、おやすみなさい)
おやすみのスタンプを送り、兄貴の元へ直談判しに向かった。
『いいぞ』
拍子抜けするほど、あっさりと承諾される。
ついでに、なかなか予約の取れない店も用意してくれた際、『引き伸ばして悪かった』と謝られた。
どうやら、麗華のいう焦らし作戦は、俺も含まれていたようだ。
兄貴により、店の定休日を開けて、俺と彼女の為に営業してもらう。
それなりの金が動いているようで、スタッフの心遣いも丁寧だ。
彼女が来店し、2人きりなことに驚いていたが、そこには触れず、久しぶりの再会を楽しんでいく。
彼女といる時間は、楽しくて、あっという間に過ぎて、最後の料理が出た時は、まだ一緒にいたいと願っていた。