愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

あんなに頻繁に一緒に遊んでいた友人同士の2人が、仲違いしているのは、私のせいでもある。

クズでも、蓮には良き友人だったはず。それが、私の為に遼へ怒りが向いてしまった蓮は、縁を切ってしまったようだ。

友人関係を壊してまで、私を選んでしまう蓮の気持ちが嬉しいと思う反面、1人の女の為に友人を切る冷酷さが危ういと感じている。

ネックレスとピアスを満足げに触る蓮。

「ねぇ、どうして、このネックレス、蓮からって言ってくれなかったの?」

「…一回しか会ったことのない男に、プレゼントなんてもらって嬉しいか?それもネックレスをおくる意味を知ってたら、恐怖だろ。束縛とか独占だっけ。男に誕生日を祝ってももらえないお前が可哀想で、そんなことも知らずにプレゼントを贈ってしまったけどな」

ネックレスに指をかけ、自分の方に引き寄せる蓮。

「今は、もうそのままの意味だ。離す気はないし、俺の女になれよ」

胸がキュンと鳴る。

彼氏だと思っていた遼には、もらえなかった言葉や態度。

耳元で甘く誘惑し、耳朶を喰む唇で、体の奥に火をつけようとする男。

だけど、好きだとか愛してるとは言ってくれない曖昧さが、前の恋と同じ気がして踏み込めない理由でもある。
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