愛が壊れた時、策略御曹司の罠に堕ちていく

『私、結婚を約束した大好きな彼がいるから、小鳥遊さんには心揺らいだりしないわよ。安心してね』

微笑む麗華は、私の腹黒さを見抜いていたようだ。

『ごめん、嫌な思いしたよね』

『全然。可愛いなって思った』

『ねー麗華の彼ってどんな人?』

えへへと照れ笑いし、『桐谷さんのお兄さん』と答える麗華は、恋する乙女そのものだった。

今度は、私が驚かされる番で、こちらも、まだオフレコの話らしい。

蓮の兄とは、8歳差で歳が離れている理由と、西園寺家と桐谷家の家格の差がありすぎて麗華の両親がよく思っていないとのこと。

だが、麗華は蓮のお兄さん以外にお嫁に行くつもりはないと断言し、いざとなったら、家出してでも蓮の兄の元へ行くと微笑むのだ。

お互いの秘密を打ち明けて、麗華と更に仲良くなった気がした。

講義が終わり、麗華は、婚約者である蓮のお兄さんとデートだと浮かれ、足取り軽く去っていき、私はスマホを取ろうとトートバックの中を探った。

すると、見慣れないラッピングされた小さめの箱を発見。

その上にメッセージカードが貼ってあり、開いてみる。

[お誕生日おめでとう Rより]とだけ書かれたカード。

隣に座った際に、遼がこっそりと入れたのだと嬉しくてにやけていく。
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