ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
それにしてもおいしそうな匂いだ。オリーブオイルとガーリックの香りが食欲をそそる。

まじまじと見つめていたらお腹が減っていると思われたのか、彼がにやりと口角を跳ね上げる。

「またもらいに来たのか、泥棒猫め」

匂いに釣られてふらふらとリビングにやってきてお裾分けをもらう、こういうのは今日が初めてじゃない。

……三日に一回くらいはそうしてる気がする。

「いい匂いさせすぎなんですもん」

「ひと口やるからそこで待ってろ」

そう言って、彼は自分の分の大皿と、私の分のミニプレートを持ってくる。

私が来ると予想をつけたのか、一・五人前のパスタを茹でたみたいだ。私に〇・二を盛っても、彼の分はまだまだ山盛りだった。

いただきますと手を合わせて、ペペロンチーノをいただく。

唐辛子のピリッとした痺れに芳ばしいガーリック。おつまみでも楽しめそうなパンチのある味付けだ。パスタはアルデンテで歯ごたえがしっかりしている。

「おいしいです……。夜中のスイーツとはまた違った背徳感ですね」

「締めのラーメンに近いな。まあ、スープがないだけマシか? 塩分的に」

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