不良ヤンキーくんは、私だけにずるい
神崎くん、登校!?
その瞬間後ろから低い男性の声が聞こえた。
「おい」
私じゃないだろうと思ったが、私以外に人は見当たらなかった。
もし私だった時無視したってなるとめんどくさい事になりそうだったから恐る恐る振り向いた。
そこには、制服に通学カバンをもった男性がいた。
「え?」
よく見るとあの日の男性だった。
制服も綺麗になって傷口も薄くなっていた。
フラフラしている様子でもないし元気になったのか。
初対面で会った時の雰囲気とは全く別物で少し優しい顔つきになっていた。
「この前はありがとな」
その言葉で確信した。
やっぱりあの人だ。
「元気になったんですね!」
私は男性に距離を詰めて笑顔で言うと
私の頭をくしゃっと雑に撫でた。
男性から頭を撫でられるなんて人生で初めてだった。
多分あるとすればお父さんだろう....
元カレは全員性格クソ悪だったからこんな風に頭を撫でられるなんてそんな少女漫画みたいな事はなかった。
私の中で、頭を撫でるイコール少女漫画だった。
「お前、青藍高校だろ?」
「え?なんで知ってるんですか?」
「その校章」
男性は私の胸の校章に指をさした。
校章だけでどの高校かわかるのかな?
こんなのただの飾りだと思っていたし無くしてもどうって事ないと思った。
現にちょっと前に無くして、先輩の校章で誤魔化している。
「あなたは、どこの高校ですか?」
制服は着ているものの、制服だけじゃ分からない。
ありきたりな制服でどこにでもあるからだ。
男性の胸元の校章を見ても付いていないように見えた。
まぁ、不良が校章つけるなんて珍しいし.....
「俺も青藍高校だけど」
そっか、そっか、青藍高校かーー
......ん?
今、青藍高校って言ったよね?
でもこんな人同じ学校にもいなかったし見た事もない。
もしかすると先輩かもしれないと思ったが廊下ですれ違ったことがない。
まずこんな不良っぽい人が廊下ですれ違うなら印象はかなり残るはず。
私はふとある事を思い出した。
''神崎''
いやいや、そんな事ないでしょ......
と思いながら私は口が勝手に開いた。
「神崎.....くん?」
「うん、お前同じクラスの梨々香だろ?」
「なんで知ってるの?」
「いや〜」
神崎くんは一瞬だけ目を逸らして首を傾けた。
「可愛かったから」
可愛い?いや、違う。
多分このヘアピンのこと言ってるんだ。
確か、神崎くんが来た時もつけていたようなきがする.....
「このヘアピンでしょ、お気に入りなの」
私はヘアピンに指をさして笑った。
「いいや?お前がだよ」
その時、私の鼓動が早くなった。
平然とこんな事を言ってくる神崎くんは、多分他の女の人にも言っているはず。
そう思うのに私の鼓動は収まらない。
私は神崎くんの視線を逸らしてフイっと後ろに回って学校まで歩いた。
同級生と分かった瞬間、無意識に敬語をやめていた。
今までは私の何個か上の人だと思っていたから。
学校の校門に着くとまた熱血教師がいた
先生はは私の後ろを歩く神崎くんを見ると
今でも飛び出そうなくらい目を見開いた。
「神崎....おはよう!」
「おはよう安藤〜」
さすが不良、先生の事を普通に呼び捨てにするんだ。
先生の声に反応した生徒が神崎くんを見てザワザワしている。
確かにこんだけのイケメンがいたらザワザワするのも意味がわかる。
多分神崎くんは今日でファン増えるだろう。
神崎くんは私の後ろをついてきて教室に入る。
そういえば神崎くんの席は私の右斜の後ろだった気が.....
神崎くんは机の上にポンっとカバンを投げた。
やっぱりそうだった。
廊下の奥からドタドタと誰かが走っている音が聞こえる。
「梨々香!」
ハァハァと息を切らしている佳奈だった。
さっきのすごい音は佳奈だったのか.....
「神崎くん学校きたんだって!?」
佳奈の視線が神崎くんに向いた。
佳奈は一瞬その場で立ち尽くす。
「何、あのイケメン」
さすがに佳奈もイケメンと思うでしょ....
「廊下で神崎くんと梨々香が一緒に登校してたって、聞こえたから」
佳奈は私の耳元で小さな声で言った。
「もしかしてあの話って、神崎くんだったの?」
私もあの男性が神崎くんなんて分からなかった。
私は梨々香に今日の事を全て話した。
私はふと神崎くんに視線を向けると女子に囲まれていた。
「神崎くん彼女いるの?」
「喧嘩強いって聞いたけど本当?」
まぁ、喧嘩強くてイケメンだったら女の子が近寄ってもおかしくないか。
でも、なぜか私はモヤモヤした。
その時、教室の扉が強く開いた。
「神崎ってやつ来てるか?」
さきほどまで囲んでいた女子たちが神崎くんから一歩離れた。
「お前かぁ?久しぶり学校来たからって調子のんじゃねーぞ、ちょっとツラかせよ」
この人は青藍高校の3年生。
喧嘩が強いだとかなんとか話しているのを聞いた事がある。
「めんどくせぇ」
神崎くんはガタッと椅子の音を立てて立ち上がり先輩についていく。
私は神崎くんと会った初日に事を思い出して、また怪我するんじゃないかと思った。
目立つように付いていけばなんて言われるか分からないから隠れながら神崎くんの後ろを追った。
校舎の裏の角を曲がるところで神崎くん達がみえなくなったので
私は走って追いかけようとしたその時、落ちていた石に躓いて盛大に転けてしまった。
「いった....」
チラッと神崎くん達の方を見ると先輩が鬼のような形相で私に近づいてくる。
「なんだお前?神崎の友達か?俺、女でも容赦しねーぞ」
私は背筋がゾクゾクして動けなくなった。
先輩の右腕が私に振り下ろされた。
終わった....
目を瞑る余裕なんてないくらいだった。
その瞬間、後ろから神崎くんのハイキックが先輩の首元に綺麗に入った。
ドコッ
鈍い音と同時に先輩の体が横に吹っ飛ぶ。
「....っ!?」
「大丈夫か」
神崎くんは私に視線を合わせてしゃがみこんだ
「あぶねーからついて来んなよ」
私を守ってくれたのか、いつもの事のように咄嗟に体が動いてしまったのか分からない。
普通ならあんなキックを見た後怖がるだろうが、私の事を守ってくれたと思うと、すごくカッコよかった。
「ありがとう....」
私は立ちあがろうとした時に、足に力が入らなかった。
多分、先輩から殴られそうになった時の恐怖からだと思う。
その瞬間、私の体が宙にふわりと浮いた。
「え!?」
「捕まっとけ、歩けねーんだろ」
こんな格好で教室に入れば絶対に注目の的だろう。
「みんなに見られたら.....」
「顔、隠しとけ」
私は神崎くんの胸元の制服をギュッと握って顔を埋めた。
ドキドキ聞こえるのは、私の心臓か神崎くんの心臓か分からない
校内に入ると周りの生徒がざわつき初めたのが聞こえた。
私は絶対にバレたくないので顔を埋めたままだった。
しばらくすると、生徒達の声が遠ざかった。
その時、神崎くんは私をゆっくり下ろした。
ギシッ
何かが軋む音が聞こえる。
教室でないことはすぐに認識した。
さっきまで神崎くんの胸元で隠していたので急に明るくなると目がぼやける。
ゆっくりと視界が戻った時そこは保健室のベットの上だった。
確かにあのまま教室に入っていれば私だと気づかれていたから保健室でよかったと思う。
「少し休んでいこうぜ」
私は朝からあんな事があって安心したのか
布団を被ると瞼が重くなってそのまま眠ってしまった。
''キーンコーンカーンコーン''
私は学校のチャイムで目が覚めた。
どのくらい眠っていたのか分からなかった。
私は神崎くんの事が気になりベットから起き上がるとすると少し体が重たかった。
.....ん?
「おい」
私じゃないだろうと思ったが、私以外に人は見当たらなかった。
もし私だった時無視したってなるとめんどくさい事になりそうだったから恐る恐る振り向いた。
そこには、制服に通学カバンをもった男性がいた。
「え?」
よく見るとあの日の男性だった。
制服も綺麗になって傷口も薄くなっていた。
フラフラしている様子でもないし元気になったのか。
初対面で会った時の雰囲気とは全く別物で少し優しい顔つきになっていた。
「この前はありがとな」
その言葉で確信した。
やっぱりあの人だ。
「元気になったんですね!」
私は男性に距離を詰めて笑顔で言うと
私の頭をくしゃっと雑に撫でた。
男性から頭を撫でられるなんて人生で初めてだった。
多分あるとすればお父さんだろう....
元カレは全員性格クソ悪だったからこんな風に頭を撫でられるなんてそんな少女漫画みたいな事はなかった。
私の中で、頭を撫でるイコール少女漫画だった。
「お前、青藍高校だろ?」
「え?なんで知ってるんですか?」
「その校章」
男性は私の胸の校章に指をさした。
校章だけでどの高校かわかるのかな?
こんなのただの飾りだと思っていたし無くしてもどうって事ないと思った。
現にちょっと前に無くして、先輩の校章で誤魔化している。
「あなたは、どこの高校ですか?」
制服は着ているものの、制服だけじゃ分からない。
ありきたりな制服でどこにでもあるからだ。
男性の胸元の校章を見ても付いていないように見えた。
まぁ、不良が校章つけるなんて珍しいし.....
「俺も青藍高校だけど」
そっか、そっか、青藍高校かーー
......ん?
今、青藍高校って言ったよね?
でもこんな人同じ学校にもいなかったし見た事もない。
もしかすると先輩かもしれないと思ったが廊下ですれ違ったことがない。
まずこんな不良っぽい人が廊下ですれ違うなら印象はかなり残るはず。
私はふとある事を思い出した。
''神崎''
いやいや、そんな事ないでしょ......
と思いながら私は口が勝手に開いた。
「神崎.....くん?」
「うん、お前同じクラスの梨々香だろ?」
「なんで知ってるの?」
「いや〜」
神崎くんは一瞬だけ目を逸らして首を傾けた。
「可愛かったから」
可愛い?いや、違う。
多分このヘアピンのこと言ってるんだ。
確か、神崎くんが来た時もつけていたようなきがする.....
「このヘアピンでしょ、お気に入りなの」
私はヘアピンに指をさして笑った。
「いいや?お前がだよ」
その時、私の鼓動が早くなった。
平然とこんな事を言ってくる神崎くんは、多分他の女の人にも言っているはず。
そう思うのに私の鼓動は収まらない。
私は神崎くんの視線を逸らしてフイっと後ろに回って学校まで歩いた。
同級生と分かった瞬間、無意識に敬語をやめていた。
今までは私の何個か上の人だと思っていたから。
学校の校門に着くとまた熱血教師がいた
先生はは私の後ろを歩く神崎くんを見ると
今でも飛び出そうなくらい目を見開いた。
「神崎....おはよう!」
「おはよう安藤〜」
さすが不良、先生の事を普通に呼び捨てにするんだ。
先生の声に反応した生徒が神崎くんを見てザワザワしている。
確かにこんだけのイケメンがいたらザワザワするのも意味がわかる。
多分神崎くんは今日でファン増えるだろう。
神崎くんは私の後ろをついてきて教室に入る。
そういえば神崎くんの席は私の右斜の後ろだった気が.....
神崎くんは机の上にポンっとカバンを投げた。
やっぱりそうだった。
廊下の奥からドタドタと誰かが走っている音が聞こえる。
「梨々香!」
ハァハァと息を切らしている佳奈だった。
さっきのすごい音は佳奈だったのか.....
「神崎くん学校きたんだって!?」
佳奈の視線が神崎くんに向いた。
佳奈は一瞬その場で立ち尽くす。
「何、あのイケメン」
さすがに佳奈もイケメンと思うでしょ....
「廊下で神崎くんと梨々香が一緒に登校してたって、聞こえたから」
佳奈は私の耳元で小さな声で言った。
「もしかしてあの話って、神崎くんだったの?」
私もあの男性が神崎くんなんて分からなかった。
私は梨々香に今日の事を全て話した。
私はふと神崎くんに視線を向けると女子に囲まれていた。
「神崎くん彼女いるの?」
「喧嘩強いって聞いたけど本当?」
まぁ、喧嘩強くてイケメンだったら女の子が近寄ってもおかしくないか。
でも、なぜか私はモヤモヤした。
その時、教室の扉が強く開いた。
「神崎ってやつ来てるか?」
さきほどまで囲んでいた女子たちが神崎くんから一歩離れた。
「お前かぁ?久しぶり学校来たからって調子のんじゃねーぞ、ちょっとツラかせよ」
この人は青藍高校の3年生。
喧嘩が強いだとかなんとか話しているのを聞いた事がある。
「めんどくせぇ」
神崎くんはガタッと椅子の音を立てて立ち上がり先輩についていく。
私は神崎くんと会った初日に事を思い出して、また怪我するんじゃないかと思った。
目立つように付いていけばなんて言われるか分からないから隠れながら神崎くんの後ろを追った。
校舎の裏の角を曲がるところで神崎くん達がみえなくなったので
私は走って追いかけようとしたその時、落ちていた石に躓いて盛大に転けてしまった。
「いった....」
チラッと神崎くん達の方を見ると先輩が鬼のような形相で私に近づいてくる。
「なんだお前?神崎の友達か?俺、女でも容赦しねーぞ」
私は背筋がゾクゾクして動けなくなった。
先輩の右腕が私に振り下ろされた。
終わった....
目を瞑る余裕なんてないくらいだった。
その瞬間、後ろから神崎くんのハイキックが先輩の首元に綺麗に入った。
ドコッ
鈍い音と同時に先輩の体が横に吹っ飛ぶ。
「....っ!?」
「大丈夫か」
神崎くんは私に視線を合わせてしゃがみこんだ
「あぶねーからついて来んなよ」
私を守ってくれたのか、いつもの事のように咄嗟に体が動いてしまったのか分からない。
普通ならあんなキックを見た後怖がるだろうが、私の事を守ってくれたと思うと、すごくカッコよかった。
「ありがとう....」
私は立ちあがろうとした時に、足に力が入らなかった。
多分、先輩から殴られそうになった時の恐怖からだと思う。
その瞬間、私の体が宙にふわりと浮いた。
「え!?」
「捕まっとけ、歩けねーんだろ」
こんな格好で教室に入れば絶対に注目の的だろう。
「みんなに見られたら.....」
「顔、隠しとけ」
私は神崎くんの胸元の制服をギュッと握って顔を埋めた。
ドキドキ聞こえるのは、私の心臓か神崎くんの心臓か分からない
校内に入ると周りの生徒がざわつき初めたのが聞こえた。
私は絶対にバレたくないので顔を埋めたままだった。
しばらくすると、生徒達の声が遠ざかった。
その時、神崎くんは私をゆっくり下ろした。
ギシッ
何かが軋む音が聞こえる。
教室でないことはすぐに認識した。
さっきまで神崎くんの胸元で隠していたので急に明るくなると目がぼやける。
ゆっくりと視界が戻った時そこは保健室のベットの上だった。
確かにあのまま教室に入っていれば私だと気づかれていたから保健室でよかったと思う。
「少し休んでいこうぜ」
私は朝からあんな事があって安心したのか
布団を被ると瞼が重くなってそのまま眠ってしまった。
''キーンコーンカーンコーン''
私は学校のチャイムで目が覚めた。
どのくらい眠っていたのか分からなかった。
私は神崎くんの事が気になりベットから起き上がるとすると少し体が重たかった。
.....ん?