神の愛

第9話 大事

「親父、話を聞く場所が違ぇんじゃねぇの。流石に一課はない」
「お前はそう思うかも知れないが、生憎、そうはいかなくなってな」

 某日、某県警察

 俺はその日、親父と恵と一緒に県警に来た。恵はベビーカーの中で死ぬっほど、動いている。めっちゃ動いている。今までこんな動きをしなかっただろうくらい動いている。

 赤ちゃんであっても、警察にテンション上がるんだな。

「初めまして、伊倉恵介くん」
「この人は、」
「こいつは俺の同期の藤倉生明(ふじくらあざみ)だ。捜査第一課強行犯捜査第三係の係長だ」

 親父に案内され、県警内を歩く。

 ベビーカーを押しながら警察官と一緒に歩いているからか、滅茶苦茶視線を感じる。警察自体に赤ちゃんがいることがおかしいし、その赤ちゃんが乗っているベビーカーを押しているのが明らかに10代後半なのが余計におかしい。
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