恐怖探偵団と学校の七不思議
麗奈は予習・復習用のノートと筆箱を手にし、教室から図書室へと移動することにした。すると、蕾に「ねぇ、れいにゃ」と話しかけられる。

「れいにゃもドッジボール一緒にしない?人数多い方が楽しいし!」

「おっ、蕾ナイス〜!麗奈もやろうぜ。休み時間に一回勉強しなかったくらいで成績下がるわけじゃねぇし」

亮太がニコニコと笑う。無邪気な笑顔だ。その表情を見ていると、麗奈の中で苛立ちが込み上げてくる。

「……レベルの低いあんたたちとつるむ気なんてないから」

そう吐き捨て、麗奈は足早に図書室へと向かう。視線も、声も、見えた影も、何もかも知らないフリをした。

走って図書館に向かう。途中で何度も咳が出た。吸引機を口に入れ、薬を吸入して無理やり体を動かす。

(たかが咳で勉強を疎かにしたら……)

両親の期待に応えられないこと。それが麗奈にとって、何よりも怖いことだった。勉強ができない子どもは、両親にとって必要なない存在だと幼い頃から麗奈は薄々わかっていた。
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