恐怖探偵団と学校の七不思議
「あれ?ない……」

ノートがどこにもなかった。麗奈は学校に忘れたのだと気付く。教室の自分の机の引き出しに入れたままだ。

「何やってるの、私」

ここに両親がいたならば、何時間にもわたって責められるだろう。忘れ物をするということは気が緩んでいる証拠だ。

麗奈は立ち上がり、学校へと戻る。夕日の光が惜しむように強くなる。時刻は、十八時を回ろうとしていた。



同時刻。「鳳」と表札のかかった立派な瓦屋根のある屋敷では、亮太たちが遊んでいた。この屋敷は亮太たちの担任である鳳みずきの実家であり、彼女の住んでいる家である。亮太たちは、とある目的で頻繁にこの家に集まっているのだ。

「そろそろ暗くなってきたし、帰らないとね」

鞠が時計を見て名残惜しそうに言う。みずきは微笑んだ。

「そんな顔しないで。いつでも遊びに来てもらって大丈夫だから」

「みーちゃん先生大好き!!」

蕾、鞠、桜の三人がみずきに抱き付く。彼女は驚いた顔を一瞬したものの、すぐに顔に笑みが浮かんだ。三人を抱き締める。

「先生もみんなのこと大好きよ」
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