ふたつの時を、重ねていく【『ふたつの弧が、重なるとき』番外編/不定期更新中】
◇
「……夫ですかあ? もう、めちゃめちゃカッコよくて、ずーっと大好きなんですよお〜!」
「キター! 『森さん惚気全開モード』!」
同僚たちは、会社では基本的に静かな私が見せる、酔った時のギャップが面白いらしく、いつもやたらと次のお酒を勧めてくる。
プロジェクトもこの時期になれば落ち着いているだろうと、あらかじめ予定されていたチームでの飲み会。
ギリギリのタイミングにはなってしまったが、本日無事に、最後のスタンプの方向性は『強制お布団』案に決まった。
ヒントをくれた祥ちゃんには感謝しかない。
全体の見直しやデザイナーチームへの引き渡しなど、やるべき業務はまだ残っているけれど、今日くらいは肩の力を抜いてお酒を楽しめる。
大きな山を越えた安堵感もあって、私はすっかり酔っ払っていた。
「えーっと? 初恋同士で結婚したんだっけ?」
上司が笑いながら、何度も同じ話を振ってくる。
「ハイッ! そうなんです〜!」
「で、旦那のどこが一番好きなの?」
「それが……長年ずーっと考えてるんですけど、全部大好きすぎて選べなくて……!」
肩をすくめながらデレデレと答えると、周囲からドッと笑い声が上がった。
「ハハハ! 今日もごちそうさん!」
「……夫ですかあ? もう、めちゃめちゃカッコよくて、ずーっと大好きなんですよお〜!」
「キター! 『森さん惚気全開モード』!」
同僚たちは、会社では基本的に静かな私が見せる、酔った時のギャップが面白いらしく、いつもやたらと次のお酒を勧めてくる。
プロジェクトもこの時期になれば落ち着いているだろうと、あらかじめ予定されていたチームでの飲み会。
ギリギリのタイミングにはなってしまったが、本日無事に、最後のスタンプの方向性は『強制お布団』案に決まった。
ヒントをくれた祥ちゃんには感謝しかない。
全体の見直しやデザイナーチームへの引き渡しなど、やるべき業務はまだ残っているけれど、今日くらいは肩の力を抜いてお酒を楽しめる。
大きな山を越えた安堵感もあって、私はすっかり酔っ払っていた。
「えーっと? 初恋同士で結婚したんだっけ?」
上司が笑いながら、何度も同じ話を振ってくる。
「ハイッ! そうなんです〜!」
「で、旦那のどこが一番好きなの?」
「それが……長年ずーっと考えてるんですけど、全部大好きすぎて選べなくて……!」
肩をすくめながらデレデレと答えると、周囲からドッと笑い声が上がった。
「ハハハ! 今日もごちそうさん!」