私は‪‪✕‬‪✕‬を知らないⅢ【毎週水曜更新中】
これが蓮や皐月達との関係。


二年前の事件については話さなかった。


ただ今はお互いが憎いのだと、そう告げた。








「話す事としてはこんなところかしら。・・・で、優里と瑠璃川はなんで泣いてるのよ」


途中から鼻水を啜る音が聞こえてくるなとは思っていたけど。


優里はともかく、瑠璃川に関しては母親を思い出させてしまっただろうか。そんな意図は無いにしろ申し訳ない事をしてしまった。


「だっ、て!悔しいよぉ!悲しいよ!・・・ましろちゃんは何も悪く無いのにッ!」


「そうだぞ!なのにッ、なんで綾波は何とも無いように話すんだよ!?」


あーあ、そんなにポロポロ泣いちゃって。


水嶋と谷垣に鼻をかめってティッシュまで当てられて、本当に仕方がない。


(何とも無い、か)


母親達にされた事について言っているんだろうか?


「だって、過ぎた事だもの」


今話した内容に後悔するような事は無い。


それが今の私を作り上げているものだから。


過去を否定すれば蓮や皐月達をも否定する事になる。


お前達を前にこんな事を考えるなんて卑怯だろう。


ただ、これだけは譲れない。


譲れないからこそ、お前達の涙を拭う事はできない。


「でも、ましろちゃんの傍にレンさん達が居てくれて良かったよ」


「・・・なんでそんな言葉をくれるの」
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