私は‪‪✕‬‪✕‬を知らないⅢ【毎週水曜更新中】
「え・・・」


「こんな私のために貴方達が泣く必要も無いのよ」


「・・・なんでそんな事言うのさ」


馬鹿。なんでまた、泣きそうな顔するんだよ。


「・・・あの時聞いてたでしょ。私は貴方達の立場や辛さを理解した上で黙り続けていたのよ」


皆の顔が、・・・見れない。


「過去の事だってそう。私は何人も傷つけて殺してきた。何事もなく学校に通えるようなそんな人間じゃないわ」


全部、全部。


本当の事だ。


「西にこうして狙われ続けるのも、私がここに居るからよ」


最初から皆と関わってはいけない人間だったんだ。


分かっていたから、


近付きたくなかったのにっ・・・。


お前達がずかずかと無遠慮にも入って来るから。


まだいても良いのかな、


って欲をかいてしまうんじゃないか。





「色欲の態度やこれまでの事件のタイミング的にも、西がお前を狙っていた事には気付いていた」


「ならなんで・・・!」





「綾波も仲間だからだ」





「────ッ!」


「お前はもう、とっくに俺達の仲間だ。理由はそれだけで十分だ」


な、んで。


そんなにまっすぐ言えるんだ。


私の悩んでいた時間なんてさも無駄だと言うように、言ってのけるんだよ。


「・・・馬鹿なの、?」


なんで、


私の欲しい言葉をくれるんだよッ。


トップがそんなんじゃ駄目じゃないか・・・。
< 42 / 45 >

この作品をシェア

pagetop