冷たい狼さん、私にだけは甘いです?!
―それは、ほんとに一つのことがきっかけだった。


いつものように学校に行って、先輩に群がる生徒を避けながら教室に向かっていた。


「輝せんぱーい!」


また呼んでる。

返事なんかされたことないのに。


「…。」

「また無視ー!

でもやっぱり!」

「そんなとこもかっこいいー!」


返事もされない。

目も向けられない。

なのに、なんで…どこがいいの?



チラッと見たら…

まさかの先輩と目があってしまった。

すぐにそらしたけど…



…私も大概か。



…。

え、視線ー…感じるんだけど。

いや、見たら負けな気がする。



「?輝先輩?」

「…お前ら邪魔。」

「?!

反応してくれたー!」


よかったね、やっと反応されたのね。

…それでいいの?あなた達。



…んー、まだ視線感じるし…

早く教室行こう…。
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