やめて先輩、私の平穏返してよ!
「抵抗するのが悪い。

早く行かないと朱里また倒れるだろ。」

「っ〜大丈夫です!

だから、おろしてくださいっ!!」


周りの目が…女子の悲鳴が…。

〜っもう、そんなことどうでもいい!

早くおろしてっ!


「恨むなら自分だな。」


なんて言って先輩が笑う。

笑い事じゃないっ!!


「恥ずかしぬ…。」


なんてことない顔してっ!

もうやだ…もう体育祭なんて大嫌い!



噂の加速も、自分の体調管理の甘さも、暑さに弱すぎる体も…


もうやだ…。


絶対先輩は降ろさないから、

なら早く…保健室ついて…!




―歩くごとに女子の悲鳴が上がるし、周りの視線は痛いし…。


「…ん、着いた。」

「…ありがとぅ、ございました。」

「疲れてる中日向いたら、熱中症気味にもなるだろ。」


〜もうっ!なんでこの先輩はこんな普通にいられるわけ?!

…しかも、痛いとこ突かれる。


「…わかってますよ…。」

「とりあえず休め。」

「はい。」



…今日の先輩ヘンだよっ!
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