やめて先輩、私の平穏返してよ!
もう一回横になろうとしたときに横に何か置いてあるものに気が付いた。


「なにこれ?」


乱雑にタオルに包まれたスポーツドリンクだ。

なんで…って、これ先輩のタオルじゃん。

結露、気にしてくれたのかな?


「ほんとに寄ったんだ…。」


この間と同じタオル―



私も、


「見たかったなぁー、選抜…。」


…優佳も応援するって言ったのに。



スポーツドリンク。

タオル。

わざわざ買って、寄ってくれた…?



やっぱ、


「へんなの。」


飲んでいいのかな。

…いいに決まってるか。

また、タオル返しに行かないと。



…。


「どっちが…。」


へんなの。



―ほどなくして、歓声がいったん落ち着いた。

つまり、選抜が終わったっていうこと。



あーあ、誰か動画撮ってないかなぁ。

なんで体育祭本番、私が一番楽しみにしてたとこで保健室来ちゃうかなぁ?



「はぁー…。」


―保健室の扉がガラッと、空く音がした。
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