やめて先輩、私の平穏返してよ!
足音が近づいてきてカーテンが開かれた―


「菜々葉っ!

大丈夫?!」

「っ優佳…!」


飛びつくように抱きしめられる。


「そばいなくてごめんねー!」

「別に大丈夫だよー。」

「…あのさ、女子が輝先輩が菜々葉をお姫様抱っこしてたって騒いでたんだけど!」


やっぱそうだよねー。

間違ってない、間違ってないけど違う!!


「んー、間違ってないけど…。」

「…ぁー、運んでくれたんだ。」

「そう。」


優佳は理解が早いなぁ。

流石ー。

落ち着く。


「で?」

「え、何が?」

「その、抱えてるスポーツドリンクも、先輩?」


にこっと笑って問いかけてくる。

なんか…優佳ってたまに鋭いよね。


「なんか、届けてくれたみたい?」

「…ふーん。そっかぁ。」


どこか嬉しそうに笑ってから優佳は立ち上がった。


「あ、もう行く?」

「うん。優佳もまだ万全じゃないし、多分…。」

「?多分、何?」


そこで止まる?

なんで?


「もう少ししたらわかるよー。

じゃあ、お大事に。」

「ありがとう…。」


多分…何だろう?
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