御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
「何を……考えてるんですか……」
小夜莉の声がかすれてくる。恐怖で身体の芯から震えだしそうになっていた。
「何って? あなたには雅人さんの妻の座を降りて欲しいだけ。安心して。あなたがいなくなれば、雅人さんは私と結婚することになっているから」
「そんなこと!」
「そんなことできないと思ってるの? 御子柴会長が知ったらどうなるかしらね。まさか息子の嫁が男と遊び歩いているなんて週刊誌に
でも載ったら、お怒りどころじゃすまないでしょうね。だって御子柴の名に傷がつくもの」
「何を言って……」
「幸い私のことは以前から高く評価してくださってるの。離婚が成立すれば、すぐに式を挙げるつもりよ」
美幸はそう言うとスマートフォンを楽しそうに揺らす。それが合図かのように、男たちはニヤつきながら小夜莉の前に近寄ってきた。
「いや……来ないで」
小夜莉は悲鳴にならない声を上げ、逃げるように扉へと向かって駆け出す。でもふたりの男は楽しむように笑いながら、小夜莉をはさみうちにして立ちはだかった。
「可愛がってあげて。でも、ちゃんと証拠写真は撮るのよ」
美幸の声に男のひとりが軽く手を上げ、そのまま小夜莉の左腕をぐっと掴んだ。その瞬間、小夜莉の全身を信じられないほどの恐怖が襲う。この腕は昔連れ去られそうになった時に掴まれた場所だ。
あの時の恐怖の記憶が今の状況と重なって、何倍もの恐ろしさとなり小夜莉を襲う。
小夜莉の声がかすれてくる。恐怖で身体の芯から震えだしそうになっていた。
「何って? あなたには雅人さんの妻の座を降りて欲しいだけ。安心して。あなたがいなくなれば、雅人さんは私と結婚することになっているから」
「そんなこと!」
「そんなことできないと思ってるの? 御子柴会長が知ったらどうなるかしらね。まさか息子の嫁が男と遊び歩いているなんて週刊誌に
でも載ったら、お怒りどころじゃすまないでしょうね。だって御子柴の名に傷がつくもの」
「何を言って……」
「幸い私のことは以前から高く評価してくださってるの。離婚が成立すれば、すぐに式を挙げるつもりよ」
美幸はそう言うとスマートフォンを楽しそうに揺らす。それが合図かのように、男たちはニヤつきながら小夜莉の前に近寄ってきた。
「いや……来ないで」
小夜莉は悲鳴にならない声を上げ、逃げるように扉へと向かって駆け出す。でもふたりの男は楽しむように笑いながら、小夜莉をはさみうちにして立ちはだかった。
「可愛がってあげて。でも、ちゃんと証拠写真は撮るのよ」
美幸の声に男のひとりが軽く手を上げ、そのまま小夜莉の左腕をぐっと掴んだ。その瞬間、小夜莉の全身を信じられないほどの恐怖が襲う。この腕は昔連れ去られそうになった時に掴まれた場所だ。
あの時の恐怖の記憶が今の状況と重なって、何倍もの恐ろしさとなり小夜莉を襲う。