御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
美幸はまるで舞台女優のように、大きく両手を広げる。そして急に怖い顔をすると、キッと小夜莉を睨みつけた。
「雅人さんが突然婚約者を連れてきたときには、何かあると思ったけれど、やっぱり裏があったわね。自社の研究員に調べさせるための偽装だったのね。あんなに豪華な結婚式やパーティーまで開いたのに、全部偽りだったなんてね。騙された皆が可哀そうだわ」
美幸は小夜莉のメガネを机から取り上げると、パンッと床に投げ捨てた。カラカラと乾いた音を立てて、メガネは床に転がっていく。
「違います! 私と雅人さんはちゃんと結婚しています」
小夜莉は毅然とした顔を向ける。たとえ契約結婚だったとしても、今小夜莉と雅人はれっきとした夫婦だ。何も後ろめたいことはない。
でも美幸はわざとらしく大きく首を傾げた。
「あらそうなの? でもあなた、男性恐怖症なんでしょう?」
「え……」
小夜莉は一瞬動けなくなる。まさかそこまで調べられていたのか。
「それとも、男性恐怖症っていうのも嘘かしら?」
美幸は小夜莉の様子にくすりと肩を揺らすと「そうそう」と明るい声を上げた。
「ちょうど良かったわ。今日はね、私のお友達を連れてきているの。男性が平気なら一緒に遊べるわよね?」
美幸は怪しくほほ笑みながら扉の奥に声をかける。すると、ふたりのガラの悪い男が外から現れた。男たちは小夜莉を見ていやらしくニヤつくと、軽く口笛を吹く。
「雅人さんが突然婚約者を連れてきたときには、何かあると思ったけれど、やっぱり裏があったわね。自社の研究員に調べさせるための偽装だったのね。あんなに豪華な結婚式やパーティーまで開いたのに、全部偽りだったなんてね。騙された皆が可哀そうだわ」
美幸は小夜莉のメガネを机から取り上げると、パンッと床に投げ捨てた。カラカラと乾いた音を立てて、メガネは床に転がっていく。
「違います! 私と雅人さんはちゃんと結婚しています」
小夜莉は毅然とした顔を向ける。たとえ契約結婚だったとしても、今小夜莉と雅人はれっきとした夫婦だ。何も後ろめたいことはない。
でも美幸はわざとらしく大きく首を傾げた。
「あらそうなの? でもあなた、男性恐怖症なんでしょう?」
「え……」
小夜莉は一瞬動けなくなる。まさかそこまで調べられていたのか。
「それとも、男性恐怖症っていうのも嘘かしら?」
美幸は小夜莉の様子にくすりと肩を揺らすと「そうそう」と明るい声を上げた。
「ちょうど良かったわ。今日はね、私のお友達を連れてきているの。男性が平気なら一緒に遊べるわよね?」
美幸は怪しくほほ笑みながら扉の奥に声をかける。すると、ふたりのガラの悪い男が外から現れた。男たちは小夜莉を見ていやらしくニヤつくと、軽く口笛を吹く。