御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
「うまく行ったんだよね?」
ほっと胸を撫でおろした小夜莉は、外の空気を吸うためにレストランを出た。
それにしても御子柴グループの会長ともなると、明らかに威厳が違う。
「あぁ怖かったぁ」
小夜莉がポツリとつぶやきながら目の前の窓から覗く都会の夜景を見下ろす。
するとくすくすと可愛らしい笑い声が聞こえてきた。
思わず振り返った小夜莉の前に立っているのは、さっき雅人の父親と一緒に円卓を囲んでいた若い女性だ。
女性は人懐っこい笑顔を見せると、再び楽しそうに笑いながら小夜莉の隣に立った。
「あの……」
小夜莉が遠慮がちに見つめると、女性はにっこりとほほ笑む。
「ごめんなさいね。私も同じこと思っていたもので、つい」
「え?」
「会長が怖いってこと」
肩をすくませる女性に、小夜莉は顔を見合わせるとぷっと吹き出してしまう。
二人はくすくすと笑い合った後、お互いに正面に向き直った。
「突然ごめんなさい。私は伴井美幸。本当は今日、雅人さんにご紹介いただける約束だったのだけど……」
そう言うと美幸は小さく肩をすくめる。
「あなたのように美しい婚約者さんがいらしたなんてね。私、いきなり失恋してしまったわ」
あっけらかんとそう言う美幸を見ながら、小夜莉はいたたまれない気持ちになってくる。
ほっと胸を撫でおろした小夜莉は、外の空気を吸うためにレストランを出た。
それにしても御子柴グループの会長ともなると、明らかに威厳が違う。
「あぁ怖かったぁ」
小夜莉がポツリとつぶやきながら目の前の窓から覗く都会の夜景を見下ろす。
するとくすくすと可愛らしい笑い声が聞こえてきた。
思わず振り返った小夜莉の前に立っているのは、さっき雅人の父親と一緒に円卓を囲んでいた若い女性だ。
女性は人懐っこい笑顔を見せると、再び楽しそうに笑いながら小夜莉の隣に立った。
「あの……」
小夜莉が遠慮がちに見つめると、女性はにっこりとほほ笑む。
「ごめんなさいね。私も同じこと思っていたもので、つい」
「え?」
「会長が怖いってこと」
肩をすくませる女性に、小夜莉は顔を見合わせるとぷっと吹き出してしまう。
二人はくすくすと笑い合った後、お互いに正面に向き直った。
「突然ごめんなさい。私は伴井美幸。本当は今日、雅人さんにご紹介いただける約束だったのだけど……」
そう言うと美幸は小さく肩をすくめる。
「あなたのように美しい婚約者さんがいらしたなんてね。私、いきなり失恋してしまったわ」
あっけらかんとそう言う美幸を見ながら、小夜莉はいたたまれない気持ちになってくる。