御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
昨日までの雨が嘘のように爽やかな青空が広がる六月の日曜日、小夜莉は豪華なチャペルの控室で式の始まりを待っていた。鏡の前に映るのは、気後れするほど華やかなウエディングドレスに身を包んだ自分の姿だ。
(六月の花嫁は一生幸せな結婚生活を送れるって言われてるんだっけ?)
小夜莉はふうと小さく息をつくと、そっと目を閉じる。
雅人と契約結婚すると決めてから今日まで、目が回る程の忙しさだった。短期間ということもあったが、大企業の御曹司の結婚は、決められたレールに乗るかのように全て周りが動いてすすめられるのだと知った。小夜莉は言われるがまま全身のサイズを測られ、気がつけばいつの間にかドレスも靴も、指輪までもが完璧に用意されていた。
その間、雅人と顔を合わせたのも数回で、やはりこれは単なる契約結婚で、愛や恋などと言われるものは存在しないのだと、改めて自覚させられたのだ。
優しく奏でるオルゴールのBGMに耳を澄ましていた時、コンコンと扉をノックする音が聞こえる。
「はい」
ビクッとして顔を上げた小夜莉は、中に入って来たタキシード姿の雅人にドキリとする。
(六月の花嫁は一生幸せな結婚生活を送れるって言われてるんだっけ?)
小夜莉はふうと小さく息をつくと、そっと目を閉じる。
雅人と契約結婚すると決めてから今日まで、目が回る程の忙しさだった。短期間ということもあったが、大企業の御曹司の結婚は、決められたレールに乗るかのように全て周りが動いてすすめられるのだと知った。小夜莉は言われるがまま全身のサイズを測られ、気がつけばいつの間にかドレスも靴も、指輪までもが完璧に用意されていた。
その間、雅人と顔を合わせたのも数回で、やはりこれは単なる契約結婚で、愛や恋などと言われるものは存在しないのだと、改めて自覚させられたのだ。
優しく奏でるオルゴールのBGMに耳を澄ましていた時、コンコンと扉をノックする音が聞こえる。
「はい」
ビクッとして顔を上げた小夜莉は、中に入って来たタキシード姿の雅人にドキリとする。