御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
小夜莉が雅人と一緒に暮らしだして二ヶ月程が経った。カレンダーは八月に入り暑さもいよいよ限界の様相を呈している。
でもそんな酷暑の中、小夜莉は涼やかな顔で過ごしていた。というのも、生活用品の全てが整った雅人のマンションでの暮らしは驚くほど快適で、こんな生活に慣れてしまったら、以前のような庶民の暮らしに戻れるのだろうかと心配になる程なのだ。
そして雅人との同居生活は思った以上に平穏だった。男性恐怖症の自分が本当に男性と同居などできるのだろうかと最初は不安だったのは確かだ。でも雅人とは一緒にいても身体が強張る恐怖を感じないのだ。それがなぜなのかはいまだに自分でもわからない。
一緒に過ごす時間が少なすぎるというのも理由の一つのような気もしている。
社長に就任したばかりの雅人は仕事が多忙で、朝は早くから司が迎えに来て出社して行き、夜も会食などが多く遅くに帰って来ることばかりだ。小夜莉も朝は雅人を玄関まで見送っているが、夜は先に寝てしまうため、いつ帰って来たのかはわからない。そして次の日の朝、また顔を合わせるだけの生活が続いているのだ。
(それに、社長が私に気を使ってるのもあるんだよね)
ドレッサーの前に腰かけた小夜莉は小さく息をつく。
でもそんな酷暑の中、小夜莉は涼やかな顔で過ごしていた。というのも、生活用品の全てが整った雅人のマンションでの暮らしは驚くほど快適で、こんな生活に慣れてしまったら、以前のような庶民の暮らしに戻れるのだろうかと心配になる程なのだ。
そして雅人との同居生活は思った以上に平穏だった。男性恐怖症の自分が本当に男性と同居などできるのだろうかと最初は不安だったのは確かだ。でも雅人とは一緒にいても身体が強張る恐怖を感じないのだ。それがなぜなのかはいまだに自分でもわからない。
一緒に過ごす時間が少なすぎるというのも理由の一つのような気もしている。
社長に就任したばかりの雅人は仕事が多忙で、朝は早くから司が迎えに来て出社して行き、夜も会食などが多く遅くに帰って来ることばかりだ。小夜莉も朝は雅人を玄関まで見送っているが、夜は先に寝てしまうため、いつ帰って来たのかはわからない。そして次の日の朝、また顔を合わせるだけの生活が続いているのだ。
(それに、社長が私に気を使ってるのもあるんだよね)
ドレッサーの前に腰かけた小夜莉は小さく息をつく。