御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
「……御子柴……雅人⁉」
想像もしなかった名前に小さく叫び声を上げた小夜莉は、恐る恐るソファの背に手をかけると、そっと顔を覗かせた。
御子柴雅人といえば、研究所の一職員である小夜莉ですら名前を知っている社内では超有名な人だ。旧財閥の流れを汲む御子柴グループの御曹司で、その秀でた才能と優秀さから、いずれはこの巨大組織のトップに立つと言われている人物。確か年齢は小夜莉より五歳上の三十二歳のはずだ。ここ数年は海外で経験を積んでいると聞いていたが、まさか日本に戻って来ていたとは知らなかった。
(本当に、あの噂の御曹司なの……?)
御子柴雅人といえば優秀さだけでなく、その麗しい容姿も皆の注目を集める人物だ。
小夜莉は息を呑むと再び上目づかいで雅人の姿をそっと窺う。
真っすぐに通った鼻筋、やや薄い唇、印象的な切れ長の目は、黄金比といわれる配置でおさまっている。
(た、確かに、とんでもないイケメンだ……)
これはやはりこの人が御子柴雅人というのは本当なのかもしれない。
「あの……なぜあなたが研究所に?」
しばらくして小夜莉がやっと口を開くと、雅人が艶のある黒髪を揺らしながら振り返った。その瞬間、ひとの心を射抜くような深い瞳の色にドキリとする。それはまるで、このひとがもつ圧倒的なオーラを物語っているかのようだ。
「俺は近々、御子柴化学の社長に就任する予定だ」
雅人の声に、小夜莉は「社長⁉」と思わず叫び声を上げる。
想像もしなかった名前に小さく叫び声を上げた小夜莉は、恐る恐るソファの背に手をかけると、そっと顔を覗かせた。
御子柴雅人といえば、研究所の一職員である小夜莉ですら名前を知っている社内では超有名な人だ。旧財閥の流れを汲む御子柴グループの御曹司で、その秀でた才能と優秀さから、いずれはこの巨大組織のトップに立つと言われている人物。確か年齢は小夜莉より五歳上の三十二歳のはずだ。ここ数年は海外で経験を積んでいると聞いていたが、まさか日本に戻って来ていたとは知らなかった。
(本当に、あの噂の御曹司なの……?)
御子柴雅人といえば優秀さだけでなく、その麗しい容姿も皆の注目を集める人物だ。
小夜莉は息を呑むと再び上目づかいで雅人の姿をそっと窺う。
真っすぐに通った鼻筋、やや薄い唇、印象的な切れ長の目は、黄金比といわれる配置でおさまっている。
(た、確かに、とんでもないイケメンだ……)
これはやはりこの人が御子柴雅人というのは本当なのかもしれない。
「あの……なぜあなたが研究所に?」
しばらくして小夜莉がやっと口を開くと、雅人が艶のある黒髪を揺らしながら振り返った。その瞬間、ひとの心を射抜くような深い瞳の色にドキリとする。それはまるで、このひとがもつ圧倒的なオーラを物語っているかのようだ。
「俺は近々、御子柴化学の社長に就任する予定だ」
雅人の声に、小夜莉は「社長⁉」と思わず叫び声を上げる。