御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
あれからしばらくして、小夜莉は雅人からの勧めもあって一旦控室に戻った。
ソファに腰かけた小夜莉は、ふうと大きく息を吐く。大勢の来賓客に注目され、常に行動を見られていたこともあり、会場にいる間は緊張しっぱなしだった。そして極めつけがあの吉野の一件だ。
雅人がここに連れ出してくれなかったら、いずれは貧血で倒れていたかもしれない。ようやく息をつくことができた小夜莉は、ソファの背もたれに寄りかかるように身体をうずめる。
『疲れただろうから少し休むといい。小夜莉は頑張りすぎるから、何かあればすぐに俺を呼ぶように』
目を閉じるとそう言いながらほほ笑んだ雅人の顔が浮かぶ。
小夜莉は次第に熱くなる胸の前で両手を握りしめた。さっきからずっと鳴り響いているこの胸のドキドキは何だろう。
男性恐怖症になって以来、小夜莉は男性の前に出るといつも緊張で鼓動が早くなっていた。でも今の鼓動の高鳴りは明らかにその時とは違う。
静かな控室に流れる落ち着いたピアノのBGMに耳を傾けながら雅人の顔を思い浮かべていた小夜莉は、はっと気を取り直すと顔を上げた。
パーティーはそろそろ後半に入る頃だろう。挨拶回りを雅人だけに任せるわけにはいかない。
「さぁ、そろそろ会場に戻らないと」
小夜莉がソファから立ち上がった時、コンコンと扉をノックする音が聞こえた。返事をした小夜莉の前に顔を出したのは会場のスタッフだ。
ソファに腰かけた小夜莉は、ふうと大きく息を吐く。大勢の来賓客に注目され、常に行動を見られていたこともあり、会場にいる間は緊張しっぱなしだった。そして極めつけがあの吉野の一件だ。
雅人がここに連れ出してくれなかったら、いずれは貧血で倒れていたかもしれない。ようやく息をつくことができた小夜莉は、ソファの背もたれに寄りかかるように身体をうずめる。
『疲れただろうから少し休むといい。小夜莉は頑張りすぎるから、何かあればすぐに俺を呼ぶように』
目を閉じるとそう言いながらほほ笑んだ雅人の顔が浮かぶ。
小夜莉は次第に熱くなる胸の前で両手を握りしめた。さっきからずっと鳴り響いているこの胸のドキドキは何だろう。
男性恐怖症になって以来、小夜莉は男性の前に出るといつも緊張で鼓動が早くなっていた。でも今の鼓動の高鳴りは明らかにその時とは違う。
静かな控室に流れる落ち着いたピアノのBGMに耳を傾けながら雅人の顔を思い浮かべていた小夜莉は、はっと気を取り直すと顔を上げた。
パーティーはそろそろ後半に入る頃だろう。挨拶回りを雅人だけに任せるわけにはいかない。
「さぁ、そろそろ会場に戻らないと」
小夜莉がソファから立ち上がった時、コンコンと扉をノックする音が聞こえた。返事をした小夜莉の前に顔を出したのは会場のスタッフだ。