御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
「奥様のお知り合いの方がお見えになっておりますが、いかがいたしましょうか?」
「知り合い?」
この会場で小夜莉の知り合いといえば研究所の職員しかいない。小夜莉は少し身構える。するとスタッフが「半井美幸様とおっしゃっております」と続けて声を出した。
「半井……⁉」
小夜莉は驚いて声を上げる。
半井美幸といえば、小夜莉が雅人の婚約者を演じた際に、雅人のお見合い相手として食事会に来ていたNKR株式会社の社長令嬢だ。
(そんな方が、どうして私のところへ?)
小夜莉は戸惑って視線を泳がせる。雅人に確認した方がいいだろうが、重要な取引先の社長令嬢を長時間待たせるわけにはいかないだろう。
小夜莉はしばらく逡巡した後「わかりました。お通ししてください」と小さく答えた。
「かしこまりました」
スタッフが丁寧に頭を下げ、一度退室する。それからしばらくして再びコンコンとノック音が響いた。
「お久しぶりです。こんなところまで押しかけて、ごめんなさいね」
人懐っこい笑顔で現れたのは美幸だ。美幸は淡いイエローのドレスの裾を揺らしながらほほ笑むと、小夜莉の向かいのソファに腰かけた。
「美幸さんがいらっしゃっていたとは知らず、大変失礼いたしました」
小夜莉が頭を下げると、美幸はくすくすと笑い声を立てる。
「知り合い?」
この会場で小夜莉の知り合いといえば研究所の職員しかいない。小夜莉は少し身構える。するとスタッフが「半井美幸様とおっしゃっております」と続けて声を出した。
「半井……⁉」
小夜莉は驚いて声を上げる。
半井美幸といえば、小夜莉が雅人の婚約者を演じた際に、雅人のお見合い相手として食事会に来ていたNKR株式会社の社長令嬢だ。
(そんな方が、どうして私のところへ?)
小夜莉は戸惑って視線を泳がせる。雅人に確認した方がいいだろうが、重要な取引先の社長令嬢を長時間待たせるわけにはいかないだろう。
小夜莉はしばらく逡巡した後「わかりました。お通ししてください」と小さく答えた。
「かしこまりました」
スタッフが丁寧に頭を下げ、一度退室する。それからしばらくして再びコンコンとノック音が響いた。
「お久しぶりです。こんなところまで押しかけて、ごめんなさいね」
人懐っこい笑顔で現れたのは美幸だ。美幸は淡いイエローのドレスの裾を揺らしながらほほ笑むと、小夜莉の向かいのソファに腰かけた。
「美幸さんがいらっしゃっていたとは知らず、大変失礼いたしました」
小夜莉が頭を下げると、美幸はくすくすと笑い声を立てる。