御曹司社長は恋に臆病な契約妻を極上の愛で囲う
「いいの、気にしないで。すごい人数ですもの。知り合いを探す方が大変ですわ」
美幸はあっけらかんとそう言うと、スタッフが持ってきた紅茶のティーカップを手に取る。美幸はしばらく紅茶を飲んだり、皿に盛られたマカロンに手を伸ばしたりしていた。
「あの……」
小夜莉は小さく声を出す。
美幸が何をしにここに来たのかわからない。知り合いといっても一度挨拶をしただけで、ほぼ初対面だ。
すると戸惑う小夜莉を見て、美幸が「そうそう!」と明るい声を出した。
「今日は小夜莉さんに結婚のお祝いのプレゼントをお持ちしましたのよ」
美幸はそう言うと、手元のクラッチバッグから小さな小瓶を取り出した。
「プレゼントなんて、そんな……」
戸惑う小夜莉の様子はお構いなしに、美幸はその小瓶を小夜莉の手にぐっと乗せる。華奢な縦長のガラス瓶に入っているのは香水だろうか? 薄いラベンダー色の液体が揺れていた。
「これ、うちの会社が今開発中の非売品ですのよ」
すると美幸が小夜莉の手元の小瓶をそっと指さす。
「NKRの?」
「えぇ、これ。媚薬ですの」
美幸はわざとらしく眉を上げると、声を潜めて怪しげにほほ笑んだ。
「媚薬? えっと、なんの薬ですか?」
小夜莉は媚薬の意味がわからずに小さく首を傾げる。
するとそんな小夜莉の様子を窺うように見ていた美幸が、急にくすくすと笑いだした。
美幸はあっけらかんとそう言うと、スタッフが持ってきた紅茶のティーカップを手に取る。美幸はしばらく紅茶を飲んだり、皿に盛られたマカロンに手を伸ばしたりしていた。
「あの……」
小夜莉は小さく声を出す。
美幸が何をしにここに来たのかわからない。知り合いといっても一度挨拶をしただけで、ほぼ初対面だ。
すると戸惑う小夜莉を見て、美幸が「そうそう!」と明るい声を出した。
「今日は小夜莉さんに結婚のお祝いのプレゼントをお持ちしましたのよ」
美幸はそう言うと、手元のクラッチバッグから小さな小瓶を取り出した。
「プレゼントなんて、そんな……」
戸惑う小夜莉の様子はお構いなしに、美幸はその小瓶を小夜莉の手にぐっと乗せる。華奢な縦長のガラス瓶に入っているのは香水だろうか? 薄いラベンダー色の液体が揺れていた。
「これ、うちの会社が今開発中の非売品ですのよ」
すると美幸が小夜莉の手元の小瓶をそっと指さす。
「NKRの?」
「えぇ、これ。媚薬ですの」
美幸はわざとらしく眉を上げると、声を潜めて怪しげにほほ笑んだ。
「媚薬? えっと、なんの薬ですか?」
小夜莉は媚薬の意味がわからずに小さく首を傾げる。
するとそんな小夜莉の様子を窺うように見ていた美幸が、急にくすくすと笑いだした。