傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
 満腹だと幸せそうに呟く彼を見て、ちゃんと昨日のお礼になったかもしれないと満足する。
 彼から頂いたお菓子は開ける余裕もなく、よければそのままもらってほしいと言われた。

「本当にいいんですか……?」
「うん。俺の家にもたくさんあるから」

 ちょっと赤ら顔で彼が言って、ふにゃりと笑う。
 不覚にもその笑顔にトキメキかけて、私は照れたのがバレないように残りのお酒や手羽先を冷蔵庫に詰めた。

「俺、お皿洗いますね」
「いえ、そのままで大丈夫です!」
「でも……」
「本当にこのままで……!」

 彼が動き出そうとするのを止めれば、せめて皿だけはまとめさせてほしいと言うので、素直にお願いすることにする。
 その間に私は食後のお茶を淹れることにした。

「わざわざティーバッグでお茶を淹れるんですね」
「お客様が来たときだけですよ。といっても、兄しか来ませんが……」

 そんなことを言いながらカップにお湯を注いでいく。
 ある程度煮出したところでパックを捨てると、彼の元にお茶を持っていった。

「そうですか……。では、昨日が特殊だったんですね」
「あー……そうですね。本当に兄しか来ませんよ」

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