傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
給湯室に行くと、よく女性社員に声を掛けられているところを見るし、昼休憩のときも誰かと連れ立って歩いているのをよく見かける。
そんな彼がオフではちょっと抜けていると思うと、可愛くて仕方がなかった。
(私は、オフのときの隙がある片瀬さんも好きだな……)
もちろん、これは人として、である。
というより、この隙がなければ私は彼のことを苦手な男性であるという理由だけで深く知ろうともしなかったはずだ。
こうして普通に話せるのも、片瀬さんだからである。
そのことを本人に伝えるつもりはないけれど、私は抜けてる片瀬さんも素敵ですよ、という意味で伝えたら、なぜかますます顔を手で覆われてしまった。
「ど、どうされました……?」
「いや、なんでもない……。ちょっと心臓が」
「大丈夫ですか!? もしかしてさっきのご飯が原因……とか」
「だとしたら、胃にくるよ。そうじゃないから安心して……」
ずっとこちらに視線を合わせないまま彼が俯く。
あまり覗き見るのも失礼かな……と、ここは身を引くことにした。
「では、そろそろ戻りますね。おやすみなさい」
「うん、おやすみ……」
いつもより芯の抜けた声で彼が返事をして、扉がしまっていく。
さっきの顔をやっぱり見てみたい気がして、私は引き下がったことを少しだけ後悔していた。
そんな彼がオフではちょっと抜けていると思うと、可愛くて仕方がなかった。
(私は、オフのときの隙がある片瀬さんも好きだな……)
もちろん、これは人として、である。
というより、この隙がなければ私は彼のことを苦手な男性であるという理由だけで深く知ろうともしなかったはずだ。
こうして普通に話せるのも、片瀬さんだからである。
そのことを本人に伝えるつもりはないけれど、私は抜けてる片瀬さんも素敵ですよ、という意味で伝えたら、なぜかますます顔を手で覆われてしまった。
「ど、どうされました……?」
「いや、なんでもない……。ちょっと心臓が」
「大丈夫ですか!? もしかしてさっきのご飯が原因……とか」
「だとしたら、胃にくるよ。そうじゃないから安心して……」
ずっとこちらに視線を合わせないまま彼が俯く。
あまり覗き見るのも失礼かな……と、ここは身を引くことにした。
「では、そろそろ戻りますね。おやすみなさい」
「うん、おやすみ……」
いつもより芯の抜けた声で彼が返事をして、扉がしまっていく。
さっきの顔をやっぱり見てみたい気がして、私は引き下がったことを少しだけ後悔していた。