傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
 問題が発生してから数時間後、俺は無事に商品を受け取り、彼女と合流することができた。
 きっと彼女だって資料作りで忙しかっただろうに、定時を過ぎても重い台車を押そうとするタフさには感心してしまう。

 焦ってひとりで頑張ろうとするところは褒められたものではないが、彼女の頑張りには素直に尊敬した。

 だからだろうか。彼女とする仕事は気持ちがいい。
 根回しも気遣いもよく、客先へ送っていた資料も完璧だった。
 営業マンが喋りやすい筋書きになっていて、これは特別彼女の同行がなくても大丈夫だろうなと思えた。

 他の営業マンは、彼女が必要なときに同行してくれないことについて文句を言っていたけれど、ここまで資料が完成されていたらむしろひとりで十分だ。その分、彼女の貴重なリソースを資料作りに当てられるのだから。

 俺は、彼女のことを隣人としても仕事仲間としても心地いいと思っていた。
 だからだろうか、つい変なことを口走ってしまったのは。
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