傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
「す、すみません……。お腹、空いちゃって」
「いっ、いえ……ふふっ……。この時間ですし、お腹空きますよね……」
つい笑いを堪えきれず吹き出せば、隣から「恥ずかしいな……」と独り言が聞こえてきた。
「そろそろなにか食べないと倒れそう……」
「ふふ、ですね」
「あ、そうだ。ここら辺に、うまい店とかあります?」
「おいしいお店……ですか。あまり外食しないので、詳しくはないんですが……。ただ、駅の裏においしい定食屋さんがあるってSNSの紹介で見たことがありますよ」
「そうなんですね。じゃあ、今夜はそこにしようかな」
夕飯の話をしたからなのか、畳み掛けるように隣からお腹の虫が鳴って、今度こそ声を上げて笑ってしまう。
片瀬さんは限界まで仕切り板から身を乗り出すと、「笑うの禁止です」と不服そうに呟いた。
「……ご、ごめんなさい」
「いえ。こちらこそ、お聞き苦しいものを聞かせてしまって……。それじゃあ、また。おやすみなさい」
「お、おやすみなさい」
最後に、にっこりと毒気のない笑顔で微笑みながら手を振られて、私もつられて手を振り返してしまう。
自分でも何が起こったのかわからないまま右手を見つめると、静かに部屋の中へと入っていった。
「いっ、いえ……ふふっ……。この時間ですし、お腹空きますよね……」
つい笑いを堪えきれず吹き出せば、隣から「恥ずかしいな……」と独り言が聞こえてきた。
「そろそろなにか食べないと倒れそう……」
「ふふ、ですね」
「あ、そうだ。ここら辺に、うまい店とかあります?」
「おいしいお店……ですか。あまり外食しないので、詳しくはないんですが……。ただ、駅の裏においしい定食屋さんがあるってSNSの紹介で見たことがありますよ」
「そうなんですね。じゃあ、今夜はそこにしようかな」
夕飯の話をしたからなのか、畳み掛けるように隣からお腹の虫が鳴って、今度こそ声を上げて笑ってしまう。
片瀬さんは限界まで仕切り板から身を乗り出すと、「笑うの禁止です」と不服そうに呟いた。
「……ご、ごめんなさい」
「いえ。こちらこそ、お聞き苦しいものを聞かせてしまって……。それじゃあ、また。おやすみなさい」
「お、おやすみなさい」
最後に、にっこりと毒気のない笑顔で微笑みながら手を振られて、私もつられて手を振り返してしまう。
自分でも何が起こったのかわからないまま右手を見つめると、静かに部屋の中へと入っていった。