傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
 彼がそう言ってくれて、迷っていたものを両方注文する。
 ほどなくして、運ばれてきた料理に手をつけ、二人でシェアしながら食べすすめていく。
 話題は仕事のことやプライベートのことで、彼はまた料理を始めてみたいと言い、今度キッチングッズを買いに行くと言っていた。

「習得するのにまだまだ時間がかかりそうですが、いつか上手にできたら水嶋さんにも振る舞いますね」
「ふふ、楽しみです」

 そんな約束をしてファミレスを出る。
 再び車を走らせ、地下駐車場に着いたところで、ちょうど次に乗る予定だという営業の人がやってきた。
 その後ろには井上さんもいる。

「お疲れ。はい、これ鍵」

 彼が次の営業さんに鍵を引き渡している間に、トランクルームを開け、先ほど積んだ台車を降ろしていく。

(うわっ、かなり重い……)

 頑張って台車に段ボールを積もうとひとりで奮闘していると、それに気付いた彼がすぐに飛んできてくれた。

「大丈夫?」
「あっ、すみません……。ありがとうございます」

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