傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
(なんのことだろう……?)

 先週の飲み会で何かあったのかな? と思いつつ、朝礼に参加し、いつも通り仕事に戻る。
 リーダーからは直々にセレクトショップの件が私になると全体周知され、井上さんは益々暗い顔をしていた。

 そんな午前を過ごし、昼からの仕事も順調にこなした私は、夕方の休憩タイミングで席を立つ。
 マグカップを持って給湯室に入ると、珍しく片瀬さんが中にいた。

「あっ、お疲れ様」
「お疲れ様です。片瀬さんが給湯室にいるの、珍しいですね」
「そうかも。いつも自販機に行っちゃうから」

 どうしても手間暇をかけてコーヒーを淹れるのが面倒らしい。
 といってもポーションをマシーンにセットするだけで終わるのだけれど、以前操作をミスしてから寄りつかなくなったそうだ。

「幸い、そのときは誰もいなくて、ひとりで処理したんだけどね」
「そのときの姿が目に浮かびます……」

 改めて、彼にマシーンの使い方をレクチャーしながら二人分のコーヒーを淹れる。
 彼はお礼を言ってカップを受け取ると、セレクトショップの件について話し始めた。
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