傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
「……もう、くっつかれたら返信しづらいよ」
「んー……」

 甘えるように腰に手を回されて、肩に顎を乗せられる。
 彼はもう少しだけ……と私にすり寄った。

「俺、嬉しくて」
「嬉しい……?」
「葉月が俺のこと、お兄さんに紹介しようとしてくれるのが。だって、葉月にとっては唯一の家族でしょ?」

 家族公認ってことになるよね。と言われて、そこまで考えていなかった私は急に緊張してしまう。

(そうか、お兄ちゃんに紹介するってことは……)

 いつか遠い未来で結婚する可能性だってあるということだ。
 そして、彼もそれを見越して会いたいと言ってくれているのだとしたら。こんなに嬉しいことはなかった。

「私も嬉しい。透さんが兄と会いたいと言ってくれて」

 戯れるように彼に抱き着き、期待を込めて目を見つめる。

 すると彼が幸せそうに目元を緩めて、私の唇にキスを送ってくれた。




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